ブロンプトンを購入した一番の目的は離島の散策での使用ですが、
さすがに一度も輪行テストを行わずに本番投入するのは怖いので近場で輪行のテストを行うことにしました。
ただ、あまり遠くに出かけるとトラブルが起こった時に帰宅が大変なので、
いざとなったら自走で帰宅出来る距離でかつ最悪自転車が故障したとしても
その場に置いて帰宅した後に車で速やかに回収出来る程度の距離。
それでいて今の時期に路面凍結していなさそうな場所。
ということで奈良県の明日香村に向かうことにしました。
距離はわからん。片道で20kmくらい?(実際は50Km)
輪行時に使用する輪行袋としてオーストリッチ社の「ちび輪PW」を購入しました。
同社のノーマルタイプの「ちび輪」の方がコンパクトで軽く安いのですが、
ノーマルのちび輪は自転車のフレームに吊り下げ紐を取り付けて
表面をカバーとして覆うだけという梱包方法と
輪行袋の生地が薄くて強度に若干疑問があったので、
生地が分厚くてそのまま自転車を投げ込むだけで良いというこちらを購入しました。
この輪行袋は20インチの折り畳み自転車でも収納出来るサイズなので
16インチでかつコンパクトなブロンプトンを収納すると若干生地が余り気味です。
袋のサイズに余裕があるので収納は割と雑に自転車を折りたたんだ後に投げ込んでも入るので楽で簡単で良いのですが、
無駄なスペースがダボついて気になるので
袋を絞るためのベルトなどを追加するなど改善の余地があるかもしれません。
明日香村に行くには近鉄電車に乗る必要がありますが京阪沿線在住の人間が近鉄に乗るには
一度大阪の鶴橋か京都の丹波橋まで行ってから乗り換え
という超迂回ルートを通らないといけません。
無駄なことしてるな、輪行テストじゃなかったら最短ルートを自走で十分走れたのに(片道約50km)
と思いつつ電車に揺られて二時間で明日香村に到着しました。
明日香村に到着して自転車を展開していると昼間にも関わらず空が暗くなってきました。
スマホで天気予報を確認すると朝は晴れ予報だったはずなのに曇りのち雨に変わっていました。
輪行テストついでに明日香村をブラリと散策するつもりでしたが、
これは周遊は最低限にして早めに切り上げた方が良さそうです。
また、ここで輪行袋の生地が分厚すぎてなかなか綺麗に畳めず、
付属の収納袋に収納するのにはかなり時間がかかるということが分かりました。
自転車はすぐに折り畳みと展開が出来るのにこれだとあまり意味がないな。
輪行する時は大きめの収納袋を別に用意した方が良いかもしれない。
明日香村の散策ルートは下調べしていないので、とりあえず分かりやすい場所にある亀石を見に行くことにします。
駅から亀石がある方向に向かって坂道を登っていると歩行者自転車は地下道を通る旨の案内板が立っているのが見えました。
「あれ、前にフェデラルで来た時にこんな案内板を観たっけ?」
と一瞬考えましたが、よく考えると前回は自走で明日香村まで来たので、駅周辺は最初から通っていないだけでした。
そりゃ見覚えのない道ばかりのはずだ。
地下道は自転車から降りて押してくださいと書かれていたので指示通り押して進む。
あまり生活圏でこういう地下道を通ることがないので少しワクワクする。
そんなこんなで亀石です。
相変わらず農道のど真ん中に普通に転がっているわ、真後ろにある民家が空気読めていないわで全く重要文化財の気がしませんが重要文化財です。
亀石のすぐ隣にある無人販売所を覗くと
旬の野菜が色々と販売されていました。
土産に何か買って帰ろうと思いましたが、
財布を覗くと小銭が全然入っていません。
仕方ない、そこの自販機で両替するか
自販機のラインナップを見ているとラムネが目に入りました。
サンプルにはメーカーや製品名などは記載されておらず
「ラムネ」
という手書きのメモが貼り付けられているだけです。
サイダーはよく見かけるけどラムネは珍しいと買ってみると今時珍しいガラス瓶の「スワンラムネ」という名前のラムネでした。
もしかして奈良の地元企業が作っているのか?
近くにあるならついでに覗いてみるか?
と製造元の住所を確認すると「佐賀県」の文字が
何故奈良の古都の自販機に佐賀県製のラムネが入っているんだ・・・わからない。
無人販売所で購入した白菜が大きすぎてエコバッグがパンパンですが
まあ何とか入ったので良しとします。
ただやたら重いので自転車を漕ぐのが辛い。
なんで自転車で来てるのにこんなデカくて重い野菜を買ってしまったんだろう。
うちのブロンプトンはフロントバッグサポートは取り外しリアキャリアは付いていないので、荷物に関しては全て人載です。
大丈夫、普通より若干体力を消費すれば運べる(ゴリラ的解決)
気を取り直して明日香村を回っていきます。
とはいえ、前回明日香に立ち寄った際に寄った橘寺や岡寺などはいつ雨が降り始めるか分からないのと、前回の参拝からあまり経っておらず、そんなに頻繁に寄っても仕方ないということもありスルーです。
まあ石舞台古墳くらいは見ていくか。
石舞台古墳近くにあるレストランでワンプレートランチを注文して軽く食事。
古代米も青大根のスープも地元野菜の煮物も若鳥のソテーも全てが美味い。
ただワンプレートランチには飲み物が付くという説明があったのでオレンジジュースを頼みましたが、会計の時に確認したら飲み物はしっかり別料金だったことだけは納得出来ませんでした。
まあ所詮は観光地か。
久々の石舞台古墳 。
前回フェデラルで訪れた時はイベントが開催されていて人だらけで近寄れませんでしたが、今回は全然人がいなかったのでゆっくり見て回れました。
12月末だけあって周辺の木はほとんど葉は散っていたのですが、一本だけモミジの葉が残っている木があったので
わずかに残っている葉を生かして撮影。
石舞台古墳を出てしばらく走っていると遠くの山に雨が降っている様子が目に入りました。
あの雨雲が移動してきたら雨に濡れて走る羽目になるな。ここらが潮時か。
スマホで飛鳥駅からここまでのだいたいの移動距離を調べると約12km。
まあ輪行テストとしては十分な走行距離でしょう。
雨雲の様子を見ながら若干北上し、
雨がパラついてきた地点から一番近い場所にあった電車の駅である近鉄大和八木駅に移動。
自転車をたたんで輪行袋に収納して今回の輪行テストは終了です。
今回のテストで輪行袋の収納などの問題点が分かったので、次回以降の本番投入前に問題点を潰していきたいと思います。