以前から検討していた瀬戸内海、岡山の離島めぐりの旅を始めていこうと思います。
出来れば宿泊して笠岡か北木島を起点に周るのが効率が良さそうですが、天候がイマイチなのと周辺の宿を取れなかった関係上で今回は日帰りです。
そのため、島巡りと言ってもフェリーの乗り継ぎなどの関係があるので 島は周れて二か所、うまくフェリーを乗り継げても三つが限度かなと思いつつ
最優先は真鍋島
もう一つは北木島
時間的に余裕があればフェリーの経路上でついでに寄れそうな他の島というプランで行くことにします。
また、島では足がなくて困りそうなので一応ブロンプトンは持っていきます。
面積が小さい真鍋島では不要だとは思うので主に北木島で使うことになるかと。
事前に笠岡諸島に渡るためのフェリー乗り場には駐車場がなく「公共交通機関を利用ください」とのことだったので電車を乗り継いでいきます。
まずは新大阪から新幹線でJR岡山駅
…を通り越して広島県のJR福山駅まで移動。
そこから各駅停車に乗り換えて岡山県にあるJR笠岡駅へ移動します。
笠岡駅の場所が岡山より福山の方が近いのと、新大阪発なら岡山と福山では新幹線の料金はほとんど変わらないため福山まで乗っていますが、ここまで来たなら目的地を急に変えて尾道や鞆の浦に行ってもへ行っても時間も交通費もほぼ変わりないのでは?
このまま目的地変更して尾道か鞆の浦に行っちゃう?
と、尾道観光の誘惑に負けそうになりかけましたが、初心貫徹でJR笠岡駅にやってきました。
Googleマップの案内によると笠岡駅から笠岡諸島へのフェリーが出ている笠岡港までは徒歩15分、バス5分とありました。
意外と距離が距離がありそうなので笠岡港までは自転車で移動です。
懐かしい感じのする商店街を抜けて行った先に笠岡港がありました。
Googleマップの案内だと笠岡駅から笠岡港までは徒歩15分とありましたが、いくら自転車とはいえ5分で着きました。
いやこれ徒歩で歩いても10分あれば十分着くよね。
Googleマップの徒歩ナビはあまり信用してはいけない。
確かに情報通りで車の駐車場はなかったのですが、自転車とバイクの駐輪場はあったのでこれならバイクでここまで来ても良かったのではという気がしないでもない。
笠岡港から笠岡諸島に行くには笠岡港から出ている高速艇以外に 少し南の神島港からのフェリールートがあるのですが、神島港からのフェリーは若干時間がかかるので、今回は時間短縮のために高速艇(若干乗船料がお高い)を利用します。
真鍋島までは40分ほどで到着。
今日の岡山一帯は晴れ予報で実際笠岡では晴れていたのにも関わらず真鍋島は空一面が雲に覆われています。
雨は降らなさそうですが、海上には薄い海霧もかかっており、空も海もどんよりとしていて奇麗な瀬戸内海の海辺の景色とはいきませんでした。
まあそんなこともあるよな。仕方ない。
昔の風景が残るこの島は色々な映画やゲームの舞台になっており、また猫の島としても有名であります。
最近は猫の数が減ったとのことでそちらについてはあまり期待はしていません。
実際天候が悪く気温が低かったからというのもあるのか、港周辺に猫は一匹もいませんでした。
個人的に真鍋島が舞台になって一番印象に残っているのは…
サイレン2ですね!
なんか違うぞそれ。しかもサイレン2の夜見島って真鍋島に
長崎の軍艦島と和歌山の友が島が三体合体したやつで真鍋島そのものじゃないし
最近だとラジエーションハウスという医療ドラマのTV&映画版の舞台として使われたらしいのですが、そのドラマも映画も見てないので…
他にも金田一耕助(石坂浩二版)の獄門島や瀬戸内少年野球団と言った昭和も名作映画のロケ地でもありますが、そちらは1960年台撮影の映画のために古すぎて当時の面影は何一つ残ってない…
まずは島の東側から散策。
東側にはあまり猫がいなかったり、目ぼしい観光名所などがないためにあまり観光情報や写真などがネットに上がっていません。
ただ事前に調べた情報によれば古い建物や島ならではの狭い路地などの風景は東側の集落の方に固まっているはずです。
初めて来るはずなのに既視感しかない狭い路地を歩いていきます。
おっ確かここの狭い路地はサイレン2で闇人甲式が追いかけてきた通路
そうそうこの坂を登っていくと上には廃遊園地があって(それは福島県の廃遊園地なのでここではない)
そうそうこの建物と屋根が積みあがっているところは屍人の巣…
あれ?
いや屍人の巣はサイレンNTだよ!秩父だよ!ここじゃないよ!
なんでサイレンNTを即座に連想したのかってそりゃ積み重なったスラm…
集落のこの角度も初めて見るはずなのに見覚えがあるので(サイレン2ではない)何かの映画のロケに使われたのだと思います。
真鍋島は公式が公表している以外にも 様々な映画やドラマやアニメやゲームなどで背景資料として使われている場所なので何かの作品で観たのでしょう。
東側を一通り見て回ったので今度は島の西側を散策します。
まずは有名な真鍋中学校です。
ここは昔に建築された古い木造の校舎がそのままの形で残っています。
たまに中を見学開放している時があるようですが、
現在は閉鎖されているために仕方ないので窓越しに中の様子を確認。
島の最西端に作られた公園「ふれあいパーク」から。
多分晴れていると瀬戸内の綺麗な風景が観られるのでしょうが、これだけ雲が多くて霞んでいるとそれほど感動はありません。どうしてこうなった。
一通り見て回ったのでフェリー乗り場に戻ってきました
ですが、次のフェリーは1時間後。
仕方ないので食事でもとるかと思いましたが
どの店も予約必須で一見の客は特に何を食べられるわけではないようです。
かと言って小さい島なのでもう一通り見て回ってしまい もう特に行く場所はないので、ただじっと次のフェリーを待ちます。
当初の予定より1時間遅れた14時に北木島に到着。
このタイムロスはかなり痛いな。
時間的には他の島に行く余裕はなさそうなので、
次の北木島の散策をラストにします。
北木島から笠岡港へは16~17時の便があるようなので、
16時30分頃の便で笠岡港に戻る予定で散策を始めていきます。
高速艇は概ね島の真ん中あたりにある大浦港に到着したので、
ここから島の南か北のどちらに行くか選択が必要になります。
事前に調べた観光情報では島の北ばかり紹介されていて
南側は何も書かれていなかったので、
せっかくなのでフェリー乗り場から島の南方向に向かいます。
具体的に何があるのかは全く分からないために
最悪空振りの可能性もあるけどそれはそれで。過程を楽しめ。
島の最南端にやってきましたがこれと言った名所などは特に場所はなし。
スマホの地図ではここから北方向にある下浦海水浴場という場所に抜けて行く道があるように書かれていますが、
どう見てもただの行き止まりでどこが道なのか分かりません。
ここに来る途中に小さい集落がありましたが、その中のどれかの家が
お笑い芸人の千鳥の大悟の実家だった…らしい。
集落の建物が軒並みボロボロだったので最初は廃集落かと思いましたが、
よく見るとボロボロなのは海に面した外側の壁だけで、
家の中には人が住んでいる気配が感じられたので
日本海でよく見かけたわざと壊れやすい壁を海沿いに立てて
海風から家を守って壊れたところで新しい壁を作るというやつかな?
島の南側には特にこれといった場所はなかったので、
一度大浦港まで戻りそこから更に北側を目指すことにします。
ただその前に真鍋島では結局何も食べられなかったので ここで何か食事を採りたいと思います。
当然のように大浦港周辺の飲食店は全て閉まっていた(廃業?)ので、
唯一開いていた島の商店でパンを購入。これを昼食とします。
島の北側にある豊浦港を抜けると民家や商店や神社がだんだん増えてきました。
開いている喫茶店や観光客向けの店などもあったので、
食事をここで採ることが出来たようです。
神島港から出るフェリーは北側の金風呂港に着くらしいので、
北木島を少し観光するだけなら北側だけでも良かったのかもしれません。
まあ貴重な懐かしい感じの商店で物を購入出来た経験の方が重要なのでそれはそれで。
島の北にある港から出るフェリーの次の便は17時過ぎ出航予定なので
少しでも早く帰りたいなら大浦港まで戻った方が良いのか?
ここはある意味有名な北木島のベニスと呼ばれる小さな漁港。
……はい大丈夫です
島の最北端に到達しましたので、そろそろ帰りのフェリーに乗りたいと思います。
そこでスマホで最短のフェリーの時間を調べると大浦港から16:35に笠岡行の高速艇が出航するようです。
これを逃すと次の便が出るのは1時間30分後なので帰宅がかなり遅くなります。今の時刻が16時10分だから約25分で戻る必要があるのか
……いやフェリーのチケットを買ったりブロンプトンを畳んだりする時間があるからその手続きの時間を考えると移動に使える時間は実質15分で約5kmか。
時速22~23kmで走ればいいんだろ!
いけらぁ!
間に合った。
土産は笠岡の商店街で適当に海の幸を買って帰宅します。
帰りルートは乗り継ぎの時間の関係で行きとは違い福山駅ではなく 新倉敷駅から新幹線に乗りました。
これでとりあえず笠岡諸島のうち真鍋島と北木島の二島は制覇しました。
笠岡諸島で未踏の島の残りは高島、白石島、六島、大飛島、小飛島の五島です。
まあ別に急がないしのんびり周っていこう。