2020年はネズミ年ですので、ネズミを祀っている神社がどこかにないかなと調べたら京都の大豊神社という神社に狛犬ならぬ狛ねずみが祀られているようです。
場所を調べると京都市の端の方にあり、自宅から比較的近い場所にあると分かったので早速行ってみました。
町の外れだし正月からはズレてるしまあバイクを停める場所くらいあるだろう。
神社に来てみると今年はネズミ年だからなのか、正月からかなり経っているのにも関わらず、未だに大行列が出来ています。
この小さい神社に人が殺到し過ぎだろう。
さすが話題の干支の神社には人が殺到するな。
まあ今日の用事はこの神社だけで急ぎではないのでのんびり待ちます。
この神社は宇多天皇が病気の治療を願って薬の神の少彦名を祀った神社らしいです。
少彦名とネズミには何の関係もありませんが、この神社の敷地内にある「大国社」では大国主命(オオクニヌシ)が祀られており、そのオオクニヌシの使いとしてネズミを祀っているのが有名になったということです。
あれ、オオクニヌシなら因幡の白兎のウサギでは?
と思って調べたら因幡の白兎の話ではなく、オオクニヌシがスサノオから試練を与えられた時にネズミに弓矢を持ってきてもらってピンチを切り抜けたというエピソードがあり、その時のネズミが使いになったらしいです。
うん、でも普通オオクニヌシはウサギだよな
灯篭の隅っこに置かれていた小さいネズミの像。
かわいい
というわけで今回の旅の目的である狛ねずみです。
可愛いんだか可愛くないんだか微妙なラインの造形をしている。
ネズミは子供をたくさん生むので縁結びや安産の御利益もあるようです
……やっぱりウサギでも良いのでは。
そう思ってさらに調べるとこの神社は他にもいろいろな神が祀られており、それぞれの使いとして蛇、猿、鳶、スタンダードな狛犬、キツネの像がありました。
キツネは稲荷大社の影響として後から追加されたとして、ネズミ、蛇、猿、鳥、犬が選ばれるって普通に十二支だよなと。
なのでこれオオクニヌシがどうのは後付けでようは平安時代に流行った陰陽道的なやつで宇多天皇が病気平癒のために作った神社なんじゃないかなと
土産はここの神様の御使いであるネズミの中におみくじが入った人形です。
造形が微妙にウサギっぽいですがネズミです。
おみくじは末吉でした。
人が多すぎてあまり神社をゆっくり観ていられる余裕はなく、後ろから大行列に押し出されるようにして神社を後にしました。
神社の参拝を終えて帰宅途中。
巨椋池周辺で雲間から差し込む夕日がすごいことになっていました。
これも神社に参拝した御利益かな。