ブラリとハードオフを訪れた際にジャンクカメラコーナーの中に富士フィルムのネオ一眼「FinePix S9000」が投げ込まれているのを発見しました。
ハードオフのジャンクカメラは基本ボロボロの文字通りジャンク品ばかり。
かつフィルムカメラばかりでデジタルカメラが入っていることはそれだけでかなり珍しいのですが、
これは本体の見える部分にほとんど傷も見当たらず、更に珍しい発見でした。
もしかしてこのカメラは比較的最近にジャンクコーナーに投げ込まれたばかりでは?
価格は1000円+消費税。
最悪壊れていて使い物にならなくても諦めがつく金額なので確保してきました。
(付属していたカメラストラップは全体にカビが生えて酷く汚れて悪臭を放つ状態だったので捨てました)
FinePix S9000は2005年8月発売。
1/1.6型ハニカムCCD搭載900万画素で28-300mm相当のレンズ付き。
正常に動作すればそれなりの写真は撮れそうです。
まずは全体の汚れをウェットティッシュ+アルコールで軽く落とした後に動作を確認していきます。
FinePix S9000の最大の特徴は単三電池、しかも安価なマンガン電池で動作することです。
デジカメに限らず古い電子機器はバッテリーを調達出来るかどうかが一番の問題なので、単三電池で動くのはありがたいことです。
電池を投入して早速起動テストです。
背面液晶、EVFどちらも液漏れや液晶割れもなく綺麗に表示されています。
ただメモリーカードを入れないとエラーが表示されて写真を撮影することが出来なかったので手元にあった4Gbのコンパクトフラッシュを投入しました。
(古い機器はFAT32問題で4Gbを越えるメモリーカードを入れると正常に動作しないことがあるので)
室内でテスト撮影をしてみるとシャッターは切れて写真を保存しているランプが点灯しました。
なんとか動いてくれているようです。
ネオ一眼はそれなりの大きさがあるためにカメラストラップがないと持ち運びにくいのでカメラストラップを用意します。
100均ショップでかばん紐と名札用ネックストラップを買ってきて、
それを縫い合わせてカメラストラップを作りました。
1000円で買ったジャンクカメラにあまりお金をかけても仕方ないのでここはさっくりと。
近所をぶらぶらと散歩がてら撮影。
昔から富士のハニカムCCD搭載機はスペック以上に綺麗な絵が出ると評判だった(記憶がある)と聞いていたのですが、
確かにカメラが発売された年代を考えると悪くはないと思います。
さすがに暗い場所になるとノイズが乗ってきますし、
望遠域は高倍率のレンズが微妙だからか割とガッカリ画質になりますが、
画像加工ソフトでノイズを消してやればそれなりの絵にはなるので大きな問題ではなさそうです。
なんとなく値段だけを見て勢いで買っただけなので今のところ使い道は思い浮かびませんが、
単三電池で写真を撮れるというのは大きなメリットがあるので、
いつでも使える状態で動体保存はしておこうと思います。
もう少しコンパクトなら車かバイクの収納スペースにとりあえず投げ込んでおいていざという時の非常用に使えたのですが、
デジイチ入門機+キットレンズくらいのサイズがあるので常時持ち歩くにはちょっと・・・