水間鉄道と水間寺(水間観音)

今年も大阪の泉州地域で水茄子の収穫時期がやってきましたので水茄子を買いに行こうと思い立ちました。

ただ、水茄子を買いに行くだけで泉州の方までわざわざ出かけるというのも 若干面倒というか空しいものがあるので、ついでに泉州を少し周辺を観光したいと地図で周辺を調べてみました。

そこで目に入ったのが貝塚駅から水間観音駅までの5.5kmを運行している水間鉄道と水間鉄道の終点である水間観音駅近く水間寺です。

ここには行ったことがないので、良い機会なのでちょっとした小旅行感覚で出かけてみることにしました。

水間鉄道の始点は貝塚市にある貝塚駅ですが、ここに向かうには隣接している南海電鉄貝塚駅にまず行く必要があります。

ただ南海電鉄は私の地元の京阪電車とは繋がりが悪くて何回も乗り換える必要があり、乗り換えの度に無駄な待ち時間と交通費がかかります。

そのため、南海貝塚駅からは若干距離があるものの、 急行などを乗り継いで比較的短時間かつ安く行きやすいJR東貝塚駅に向かいます。

JR東貝塚と貝塚駅とは数キロ離れているために通常はバスなどで移動を行いますが、今回は水間鉄道に乗った後に水茄子を買いに泉南方面に移動することも考えて自転車を輪行して対応することにします。

というわけで水間鉄道＆南海電鉄貝塚駅に到着。

写真だと南海の貝塚駅ばかり目立っていますが、下の小さい駅が水間鉄道の貝塚駅。

水間鉄道はかなりサイズが小さい鉄道なのでいくら小さいブロンプトンとはいえ、輪行袋に入れて電車の車内に持ち込むと邪魔になるので駅前の駐輪場に預けていきます。

たまたま訪れたこの日は水間鉄道とVOICEROIDの琴葉姉妹コラボイベントが開催されていました。

そのため、水間鉄道乗り放題のフリーパスにも琴葉姉妹が載っていました。

車内のアナウンス音声も琴葉姉妹の合成音声に変わっています。

いよいよ水間鉄道に搭乗です。

水間鉄道は南海貝塚駅から水間観音前までの5.5Kmという短い区間を走るローカル鉄道であり、水間観音への参拝や地元民の足として有効活用されています。

ちなみに私の自宅の近くを走っている京阪交野線は全部で6.9Kmなので水間鉄道よりは一駅分くらい差があるので
……あれ？水間鉄道って意外と長い？(混乱)

15分ほど乗車して終点の水間観音駅に到着しました。

ここにも琴葉姉妹のスタンプがあったのでフリーチケットにあるスタンプ欄に押して任務完了。

いや今は駅についただけなのでこれからです。

駅から15分ほど北に歩くと水間寺に到着です。

駅から水間寺への道中には古い建物や看板などが多く残っており、それなりに距離はありましたが比較的楽しんで歩いていけました。

水間寺に到着。

一応は天台宗の寺なのですが、聖武天皇や行基が開基という天台宗が成立する前のエピソードが色々とあったり、龍神(水の神)信仰が混じっていたりと分類がよく分かりにくいというよくある由緒正しき古寺です。

なお写真の善財童子という諸星大二郎の漫画に出てきそうなデザインの謎の像は貝塚市の村興しでどこかの美術家が作ったやつなので別にそんな由来はない。

水間寺とその周辺を一通り見終えたので、水間観音駅から貝塚駅前まで戻ります。

水間観音駅には多数の苔玉が吊るされており、これがこの駅の名所になっていたりします。

貝塚に戻ってからは水茄子を買う以外は完全にノープランなのですが、まあ適当にぶらついたら何かあるでしょう。多分。

水茄子を求めてしばらくウロウロしたものの、特に安く売られている店を見つけられなかったので、仕方なく泉大津の産直市にやってきました。

値段を確認すると2022年の春先から雨続きで気温があまり上がらなかったためと今年は茄子が不作で若干高めということでしたが、それでもさすがに水茄子の本場だけあって自宅の近所で買うよりは安い。

漬物と生の水茄子を購入。

生の水茄子はそのまま料理に使っても良し、漬物に着いている糠で漬けて水茄子の漬物にしても良しと何にでも使えるので。

ここから帰るならJRの急行停車駅まで走った方が早く帰ることが出来るな。

としばらく東方向に走り岸和田市内にやってきました。

やはり何の下調べもしていなくてどこに行ったら何があるのか分からないので、そのままJR東岸和田の駅から電車に乗って帰宅しました。

水間鉄道に乗って水間寺を見てついでに水茄子を買うという目的は一通り果たせたからまあいいか。