石川ツーリング


出発前
今回のツーリングのだいたいのプラン

9月の連休を利用して一泊二日でツーリングに行くことにしました。

行きたい場所としては
「能登」
「島根の西側」
「伊良湖半島から静岡西部」
「岡山&広島の離島めぐり」

など色々ありどこに行くか悩みましたが、今回は石川県の能登ツーリングに行くことに決定しました。
ツーリングマップルを見て大雑把にプランを詰めていきます。
カメラバッグにレンズを詰める
ツーリング先でどんな景色があるかは読めないのでレンズは広角、単焦点、便利ズーム、望遠、一通り詰め込み。
(使うかどうかはともかく)

目標としては
・日本で唯一海岸を走ることが出来るというなぎさドライブウェイ
・野生のイルカを見ることが出来るという能登島
・白米千枚田の棚田(時間があれば)

この三か所です。

Googleの経路検索を参考にすると自宅からなぎさドライブウェイまでは高速で約5時間30分。
さすがにこの時間を休憩なしでは辛いので、適度に休憩を挟みながら進みます。


杉津PA

北陸道をひたすら北上。

滋賀県を抜け、福井県に入ってすぐの場所にある杉津PAで最初の休憩を取ります。

PAから見える景色が綺麗で良い感じの港町が広がっており、特に予定がなければここで降りて散策したくなります。

そのうちまた別のツーリングで立ち寄ってみよう


ニチレイのホットスナックの自動販売機

トイレ休憩のついでに杉津PAを見て回っていると、まさかのホットスナックの自動販売機を発見。

ホットスナックの自販機はもう製造が完了しており、日本全国にも残っているところは少ないらしいです。
もしかしたらこの自販機に出会えるのは今回が最後の可能性があるので、せっかくなので何か購入することにしました。
ホットドッグを温め中
ボタンを押すと自動的に温めが始まる
ホットドッグの箱
今回はホットドッグを購入。


ホットドッグ

中身はホットドッグが二つ。

見た目はレンジでチンされたせいかシワシワですが、さすがにニチレイの冷凍食品だけあって見た目ほどマズくはない(美味しくもない)

こういうチープな味を雰囲気で食べられるのがホットスナック自販機の醍醐味だよなと感動。

また機会があれば焼きおにぎりやポテトにも挑戦してみよう。


=

=
福井県を抜けて石川県の金沢東で北陸道を一度降ります。
「のと里山海道」という無料のバイパス道路に乗り換えて、しばらく走り、今回のツーリングの第一目的である「なぎさドライブウェイ」に無事に到着。

出来れば広大な海岸とバイクを撮りたかったのですが、さすがに四連休だけあって車もバイクもびっしり海岸沿いに並んで駐車しており、何をどうしてもそれらが写りこんでしまうのでなかなかうまく撮影できません。

角度をうまく考えて他の車やバイクが写りこまないように撮影。

まあ満足かな


なぎさドライブウェイ
なぎさドライブウェイ終点

なぎさドライブウェイの解説
せめてもう少し人が少ない場所はないかと走り続けていると、気が付くと約8Kmのなぎさドライブウェイを完走してしまいました。

なんにせよこれで第一目的は達成です。
時間の余裕はありそうなのでこのまま次の目的地の白米千枚田を目指すことにします。


どこか分からない農道?

なぎさドライブウェイを抜けて渋滞を避けてしばらく走ったところで時間はちょうど12時。
適当なところで昼食休憩を取ろうと思いましたが、この日は四連休の真っただ中。

せっかく能登半島にやって来たので出来れば新鮮な海鮮料理を食べたかったのですが、どの食堂も多くの人が行列を作っており、なかなか空いている食堂がありません。

仕方ないので、観光客が集まるポイントから少し離れた食堂で石川とも能登半島とも何の関係もない唐揚げ定食を食べます。
唐揚げ定食

夕食こそは、夕食こそは・・・


能登半島地図
世界一長いベンチの案内板

国道249号線をしばらく走ると
「世界一長いベンチ」という案内板が見えました。

少し気になったので立ち寄ってみると、何かの芸術作品として作られたらしい、本当に長いベンチでした。

世界一長いベンチ
確かに長いし、世界一長いというのは分かるけどなんかイメージとは違う。


トトロ岩通り過ぎたところから
続剱地権現岩(トトロ岩)

更に国道を北上して輪島市に入ったあたりで今度は
「トトロ岩」
という案内板が見えました。

急なことだったので一度その岩を一度通り越した後に待避所にバイクを停め、振り返って確認します。


トトロ?
何の変哲もない岩が二つあるようにしか見えない。
もしかしたらこれは角度限定なのでは?

気になったので少し戻って案内板があった場所まで戻ります。
トトロに見える岩
ああ、なるほど位置と角度限定で二つの岩が重なってトトロに見えるのか。
目を付けてみた
よく見ると岩には目に見立てた丸めたロープがくくりつけられており、更にトトロに見えるよう工夫されていました。これはなかなか面白い


能登半島北部地図


輪島の潮風除けの壁

国道249号線を更に北上して能登半島北部に到着しました。

この輪島市北部は海からの潮風から家を守るためにこのような壁を作っている家が多いようです。

なかなか面白いと思いましたが、よく考えたらこれらは普通に住民が住んでいる民家であまり観光客が喜んで撮るようなものでもないと思い、国道から見える範囲の影響のないところだけを一枚撮って終わりにします。


白米千枚田を離れた場所から見たところ

いよいよ今回のツーリングの第二の目的である白米千枚田に到着

・・・に到着したのは良いのですが、白米千枚田をベストポジションで見ることが出来る「千枚田ポケットパーク」はあまりに観光客が多いために入場制限が行われており、かなり手前から延々と車が行列を作って連なっていました。

もし行列に並んでもいつ見られるか分からないし、もし順番が来て入場出来ても人だらけで肝心の千枚田が全然見えない可能性が高いので諦めて千枚田ポケットパークの横を素通りして、適当に棚田を撮影して速やかに立ち去ります。


白山神社の鳥居

陣太鼓の石碑
目的の白米千枚田が空振りに終わったので、適当なところで切り上げて宿を探さないといけません。

どうやらキャンプ場が何か所があるようなので、どこか開いているところを探しながら進むことにします。

しばらく進むと海の中に鳥居がある光景が見えてきました。

バイクを停めて確認してみると、この辺りは名舟漁港という漁港で、手前の鳥居は白山神社という山に社がある神社のもののようです。


海水を入れておくタンク
塩田

塩田
珠洲市に入ると海岸のあちこちに塩田が見えてきました。
どうやらこの辺りでは海水から伝統的な塩田を使って天然塩を精製しているようです。

この塩もどこかで買えるんだろうか。
何の情報もないので分からない。


能登国定公園
能登国定公園からの光景

キャンプ場を探して結局能登半島の端にある能登半島国定公園まで来てしまいました。

本当の端はこの先の狼煙崎にある禄剛崎という場所らしいのですが、どうもそちらの方も四連休ということもあり観光客が殺到しているらしいので、今回はスルー対象です。

とりあえずここで能登半島の一番北端に来たということにして、写真を撮って次の目的地に向かうことにします。
そもそも本日の宿が決まっていないので、このままだと0泊2日ツーリングになる公算が高い・・・

能登島周辺の地図

何はさておき宿探しです。

観光のことはとりあえず忘れて今晩停まるキャンプ場、もしくは宿を探さないといけません。

ただこの日は四連休ということを失念していました。。

まさかキャンプ場で
「本日は満室です」
というワードを聞くことになるとは思いもよりませんでした。
キャンプ場で満室???

どういうことか分からなかったのでキャンプ場の横を通ると何台ものワゴン車やSUVなどが10人用くらいの巨大なテントを広げてグランピングのような豪快なキャンプを行っていました。そりゃ場所もなくなるわ。

また、昼間は比較的雲が少なかったにも関わらず日没が近づくにつれて雲が多くなってきました。

これはキャンプに拘っても星空撮影は出来そうにないし、そもそも空いているキャンプ場を探す方が大変だと判断して、空き室がある宿を探すことに切り替えました。


急遽泊まることになった民宿

結局、能登島に民宿が空いていたのでそこに宿泊することにしました。

素泊まりで¥3000。(GoToキャンペーンなどない)

本来は海鮮を振舞ってくれることで有名な民宿らしいのですが、当日飛込のために食事の用意が出来ていないとのことなので何もありません。

仕方ないのでどこか近くの適当な食堂かレストランで食事を

と思いましたが、民宿の人曰く
コロナで営業自粛しているのでPM17:00過ぎると近場はどこも開いていないとのこと。

そんな馬鹿なとバイクを猪が出没した(暗くてドラレコには映っていなかった)街灯のない山道をひたすら走って町を目指すも、開いている食堂が全くありません。

仕方ない、コンビニ飯だ!
こいついつもコンビニ飯食ってんな


のとじま臨海公園入り口だけ

そして翌朝。

朝食もないので宿はAM6:00にチェックアウト。

スマホでTwitterを確認すると同じように四連休を利用して旅行に出ている知人友人が美味そうな食事を取っている写真が流れてくるのを見ながらコンビニのパンをかじって本日のツーリングスタートです。

まずはのとじま水族館があるのとじま臨海公園にやってきました。
ここではジンベイザメが見られる巨大水槽やアシカショーなどが有名なようです。
ただしAM9:00から。

当然AM6:00に開いているわけもなく入り口だけ見てとりあえず見た気になって次に進みます。


トンネル
街並み

中能登農道橋
適当の能登島をぶらりと一周します。

もしかしたら何か土産物を買える店舗や美味しい海鮮が食べられる食堂があったのかもしれませんが、AM6:00に開いている店などあるわけもなく、ただ風景を見ていくだけの周回です。

でも、それでもせめて目的の野生のイルカだけは!


農道橋からの光景

というわけで能登島の中でものとじま臨海公園に次いで野生のイルカの目撃報告が多い「中能登農道橋」にやってきました。
橋は二車線道路で橋の真ん中にバイクを停めて眺めていると邪魔にもほどがあるので、近くの空き地にバイクを停めて歩道を歩いていて橋の中央部から海を見ます。


野生のイルカの背びれ

野生のイルカが泳いでいるのが見えました。

三頭ほどのイルカが潜ったり浮上したりしていました。
キューというおそらくイルカのものであろう鳴き声も聞こえます。
これは本当に来て良かった。

ただイルカはかなり離れた場所にいるので望遠レンズを使ってもこれが限界。
まあイルカショーではなく野生のイルカだから仕方ない。

ようやく今回のツーリングの目的を達成できました。

あとは帰るだけだ。


敦賀のヨーロッパ軒

ヨーロッパ軒のカツ丼
と、野生のイルカを見られたことでテンションが上がってそのまま帰路につきました。
ただ、能登島を出たのがAM8:00。

もう少し石川ツーリングを続けるはずだったのに、別に急いでいないのにAM11:00の時点で敦賀まで戻ってきてしまいました。

このままでは自宅には13:00には着いてしまいます。

あまりに物足りなさがあったので、せめてもと敦賀で高速道路を降りてヨーロッパ軒で(ソース)カツ丼を食べることにしました。

うん、とりあえず観光ツーリングに来た気がしてきたぞ。
と満足したところで改めて帰路につきます。

今回の走行距離は2日間で約1000km。燃費はリッター36でした。なかなかの数字。

今回は目標こそ達成できたものの満足感的にはイマイチな点が多く、やはり四連休という人だらけの時にツーリングに出るものではない、もっと計画的に動くべきだと改めて思いました。
今度のツーリングこそはもっと効率的に楽しみたいところです。


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