サイコロきっぷ 餘部編2 餘部-浜坂


前半から続き

餘部で昼休憩を済ませ、これから鳥取方面に自転車で向かうぞ!という時に、何やら不穏な張り紙を見つけてしまいました。

どうやら餘部から浜坂方面に向かう唯一の道が災害復旧のための道路工事で通行止めになっている模様。

迂回路もあるようなのですが、何故か山あり谷あり45kmという超迂回ルートか、一度香住まで戻って自動車専用道路に乗るような説明が書かれています。

45Kmの迂回はもちろん却下です。ただ今日は自転車なので自動車専用道路には入ることは出来ないのでもう一方の迂回路も使えません。

ですので、ここから浜坂駅までは輪行で移動することにします。


JR浜坂駅

浜坂駅で下車するといきなりカニの看板がお出迎えです。
香住に負けず劣らず浜坂もカニの名所だしな…。

まあこの看板に出ているようなズワイカニのシーズンは冬なので夏期に食べられる場所はありません。

夏に旬なのは川や喫水域で獲れるモクズガニがメインなので そちらは探せば食べられる店はあるとは思いますが、 別にカニを食べに来たわけではないので。


JR浜坂駅前

JR浜坂駅前です。

目の前に温泉街の看板が見えますが、 温泉シーズンから離れた今の時期はほとんどの宿が閉まっている& おひとり様は宿を取れませんでした。

なので本日の宿はキャンプです。

ここからキャンプ場までの距離は片道で約4Kmほど。

キャンプ場の近くに商店はないようなので一度キャンプ場の確認と予約&設営をしてから この駅周辺に戻ってきて今晩の夕食などの買い物や日帰り温泉を楽しむのが良さそうです。


諸寄キャンプ場に到着

そんなわけで20分ほど走って本日のキャンプ地である「諸寄キャンプ場」に到着。

キャンプ場の利用料は1000円と書かれていますが、 これは車の駐車料金であってキャンプ場自体の料金は100円でした。

おやすい


諸寄キャンプ場

景色はなかなか良さそうで、水もトイレも揃っており条件は良さそうなのでここをキャンプ地としたいと思います。

今の時間はジェットスキーや砂浜を爆走するバギーがやたらうるさいのが気になりますが、 夕方になって日が暮れる頃になれば帰るでしょう。

サマーシーズンなので騒がしい大学生?がいるのは仕方ない。


浜坂の古い町並み
スーパーナカケー

浜坂のあじわら小路
岸田川喫水域

テント設営を済ませた後に最低限の荷物だけを持って街の散策がてら買い出しに出かけます。

表通りは開発されて普通の田舎町の光景が広がっていますが、 一歩裏通りに入ると住宅地の合間に昔の街道の街並みが残っており 良い雰囲気を楽しめました。

スーパーはありましたがこの地方の独特のものなどは置いておらず 漁港がそれなりに近いものの海鮮が特に安いとか新鮮とかもなく まあ日本全国どこにでもある感じのスーパーかなと。


テント設営完了
2lのペットボトルのお茶が頼り

調理用具はこれだけ

今回は自転車での移動が多めということで キャンプの荷物は最小限に絞ったのでテントと調理器具はこれが全てです。
まあそれでもそれなりにキャンプっぽくはなる。

ガスストーブはプリムスのウルトラスパイダーストーブII。
折りたためば手のひらサイズですがそれなりの大きさの鍋でも置ける安定性がある優れもの。

ホットサンドメイカーは上下取り外せてかつ 取っ手部分もねじ込み式なので外して更にコンパクト収納出来るMOZのもの

鍋兼ヤカンとしてメスティン、それも標準サイズより一回り小さくて軽い ダイソーの500円メスティンです。

テーブルはかなり昔に買ったダンロップの組み立て式テーブル。買ったのが昔過ぎてもう商品名が何だったのかすらわからない。

マグカップは雰囲気重視でいつも使用している鹿番長のものを持ってきています。


夕食は日清の謎肉炒飯

ホットサンドメイカーに挟んでスライスチーズを乗せて焼くだけの簡単レシピ

ここのキャンプ場はゴミは持ち帰りです。 そのためあまりゴミが出ないように食事もスーパーで安売りしていた冷凍チャーハンにスライスチーズをプラスというシンプルなもの。

あと写真には写っていませんが、暑かったので素麺をさっと茹でて持ってきた麺つゆで食べました。

スライスチーズは全部食べ切らずに何枚かを翌日の朝食用に残しておきます。


諸寄キャンプ場の夕景。本当に景色「だけ」は良い


日が落ちた後


日が暮れてきたので浜坂駅近くにある銭湯(天然温泉)まで自転車を走らせて汗を流して来ました。
今日一日は暑さで体力を削られたのと翌日の出発も早いので21:00頃には睡眠

…のはずでしたが、何故か日が落ちた後もなおジェットスキーがうるさい上にすぐ近くにイカ釣り船のような派手な電飾のテントを立てた大学生?が深夜0時頃までずっと大声で雑談してるので眠れません。

日が落ちたら寝ろ。

0時を過ぎて大学生達がやっと静かになったと思ったら 今度は深夜1時にハイエース数台がキャンプ場に入ってきて大声で酒盛りを始める

なんだこのキャンプ場。世紀末か?


朝食はホットサンドメイカーでカリカリになるまで焼いた食パン

朝5時に起床。
眠りについたのは世紀末ハイエース勢が大人しくなった夜中の3時くらいだったけど気にしたら負け。

素麺のために持っていた麵つゆに粒胡椒をホットサンドメイカーに少し入れて焦がして香ばしさを出した後に 食パンにスライスチーズを乗せたものをカリカリになるまでしっかり焼き上げ。
サクサクで美味い

さっと食事を済ませたらテントを畳んで気温が上がる前に鳥取方面に向けて出発します。

この日は朝の浦富海岸と鳥取砂丘を見て鳥取駅から列車で城崎温泉に戻る予定です。


ここはまだ信号待ちだけで進める工事中箇所

朝の日本海の風景

当初は浜坂からは自転車で自走して鳥取方面まで行くつもりでしたが、 どうやら餘部-浜坂間と同じく浜坂の一つ先にある居組駅の少し先の場所でまた道路工事のための通行止めが発生しているようです。

自働車は自動車専用道でう回出来るようなのですが、 自転車のような軽車両はその道を通ることは出来ないために大幅に迂回が必要なところも同じ。

あの、朝の浦富海岸とか見るつもりだったんですけど…

仕方ないので工事区間手前をカットするために 工事区間手前の居組駅から輪行で直接鳥取駅に向かうことにします。


JR居組駅。誰もいない。

居組駅。

当然のように無人駅。
切符の自販機すらなく電車の中で整理券を取得するタイプ。トイレすらないのは困る。

居組駅に始発列車がやってくる
気温の方も順調に上がってきており、 当初は道路工事区間を過ぎた岩美あたりで一度列車を降りてそこから鳥取砂丘横に作られたサイクリングロードを自転車で走ることを考えていましたが、 早朝にも関わらず既に気温が33度を超えているために、 遮蔽物がなく照り返しも強い砂丘を走るのは危険と判断。

途中で列車を降りることなく直接鳥取駅まで向かいます。


JR鳥取駅前。さすがに駅舎が大きい

というわけで鳥取駅に到着です。

道路工事のせいで割と予定が崩壊しているのでここで予定を立て直し。

そもそも諸寄から浦富海岸や鳥取砂丘の景色を見てからここをゴールにするつもりだったんだけど…

鳥取から城崎温泉駅に向かう列車は城崎温泉駅から鳥取方面に向かう本数より何故か多いのですが、 それでもあまり時間をかけて散策していると本日中に家に帰れなくなるので 最低限の散策に絞りたいと思います。


何度目だ賀露港

鳥取市内は親戚の家やら墓やらがあるので子供の頃から何度も来ているホームグラウンド的な場所ではありますが、 逆に言うと何度も来すぎて(最長で夏休みの一か月間ずっと滞在とかしていたので) 今更観光で見て回るようなところは特にありません。

なので墓参りを済ませた後は定番の賀露港で若干早いですが昼食を食べて 近くの白兎神社と白兎海岸をチラッとだけ見て鳥取駅に戻ります。

土産を買おうと思いましたが、どう考えてもこの炎天下で持つわけがないので何もなしです。

…あれ、こんなはずじゃなかったのに。


城崎温泉まで戻る

鳥取駅から城崎温泉駅に戻る列車に乗車。

山陰線は途中の駅からだとほぼ通過ばかりで全然列車に乗れないのですが、鳥取駅からならばそれなりの本数の列車が出ているために比較的短い時間で移動することができました。

帰りの特急こうのとりが出発するまでは2時間ほどあるので城崎温泉で時間を潰していきます。


JR城崎温泉駅前 城崎温泉街の水路と柳

ひんやりとしたクリームソーダが安心する
そうは言ってもこの暑さ。
昨日と同じく気温は38度と余裕の体温超えです。

城崎の温泉街周辺の短い数キロの距離を移動するだけでも汗が噴き出て止まりません。

食事は鳥取で早めに取っており、 食堂に入ることも躊躇われたので、 喫茶店で懐かしい雰囲気の青りんご味のクリームソーダを飲んで休憩。

水分は飲んだ分だけ汗で噴き出て消えていく。


帰りの特急こうのとり

そんなこんなしているうちに特急こうのとりの出発時刻になったので乗車。

長いような短いような餘部の旅はこれにて終了です。

最初から最後まで道路工事と暑さに振り回された感じでした。
特に2日目はもう少しうまく回れたんじゃないかなと若干後悔。

まあこの周辺は何度も来ている場所なのでそのうちリベンジに来ます。


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