広島ツーリング 江田島、倉橋島


西宮名塩SAにて

GW中の5/4~5/5の連休を利用して広島県にツーリングに行ってきました。
今回の旅の目的はまだ走ったことがない広島県の倉橋島と江田島中心。
そして海が見えるキャンプ場でキャンプを行い、かつ星空撮影も行うこと。

前回自宅を出るのが早すぎて店がどこも開いていないという反省を生かして自宅をAM5:00に出発。

山陽道に入りAM6:00には西宮名塩SAに到着。順調なペースです。

せっかくなので旅の始まりとしてここで一枚写真を撮っておこう

と、ここで初めてカメラを取り出した時にやらかしたことに気づく。

カメラのバッテリー残量は既に84%!
しかも予備バッテリーは自宅!


状況を整理しよう。

前日夜カメラバッグに「カメラ」「交換レンズ2本」「予備バッテリー」を詰め込んで準備を済ませていたものの、いざ出発前になってレンズの追加を思い立つ。
だが、小さいカメラバッグにはレンズ3本は入りきらなかったため大きめのバッグにカメラとレンズ3本を詰め直して出発した。

そう、詰め替えたのはカメラとレンズだけで予備バッテリーは自宅の小さいカメラバッグに入ったままなのである。
「いや今回一泊二日ツーリングなのにバッテリー残量84%でどうするの。よっぽど節約しないと途中で切れること確定だよ」

節約するしかない。


吉備SAにて事故渋滞20kmの注意を見る

神戸ICから山陽自動車道に入りひたすら西へ。
そして岡山県の吉備SAで休憩中に次の問題が発生。

笠岡ICの西で事故が発生したために笠岡ICから福山東IC間に通行規制がかかり、大渋滞が発生しているらしい。
その距離は約20km。通行規制が解除されないため、その距離は時間が経つにつれなお伸び続けている。

別に急ぎの旅ではないとはいえ、待避場所のない高速道路で大渋滞に巻き込まれて身動きが取れなくなるも、手前のSAで渋滞が解消されるまでの間の暇を潰すのもどちらも辛い。


笠岡から鞆の浦への地図

逃げ道のない高速で渋滞待ちするくらいなら、 まだSAで時間を潰す方がマシか
と地図を眺めていてあることに気づく。

渋滞が発生している手前の笠岡出口で高速を降りて下道を少し走れば有名な観光名所である「鞆の浦」に行けるんじゃないだろうか

鞆の浦は「いずれ行こう」と思ったまま結局一度も訪れたことがない場所(通過したことはある)。立ち寄るには良い機会です。
鞆の浦
というわけで予定を変更して 鞆の浦を目指します。


鞆の浦の山

しばらく走っていると初めて来たはずなのに見覚えのある風景が次々に出現。

さすがドラマや映画のロケ地やアニメの背景資料として多々使用、旅行番組でも頻繁に紹介される鞆の浦だけのことはあります。
初めてなのに初めてじゃない。

多分その山肌からは自律迎撃システムが起動してきてフェストゥムの襲撃に対して自動で防御してくれるはず。


常夜灯とポスト

常夜灯
鞆の浦で一番有名な常夜灯。


鞆の浦漁港
ウルヴァリンで見た

高台から鞆の浦
商店
一時間ほど鞆の浦を散策をした後にスマホで渋滞状況を確認。

まだ福山周辺に渋滞が残っているようなので高速に戻るのは得策ではないと思い、下道で尾道まで走り、そこから東広島・呉自動車道を利用して呉市内に向かうことにします。


大和記念碑
整備中の護衛艦とねネーサン

造船所
呉市内は一通り回ったことがあるので今回の旅はスルー。

やまとミュージアムくらいは寄ろうかなと思いましたが、その時間を江田島、倉橋島の散策に宛てることに。

と言いつつ、音戸大橋手前にある歴史の見える丘の大和記念碑にはしっかり寄り道。まあ道中だから仕方ないね。

現在はIHIの造船所になっていますが、今から70年ほど昔はここで戦艦大和ほか日本海軍の軍艦が実際に建造されていた模様。

整備中の護衛艦は234の番号が見えるのでおそらく護衛艦「とね」だと思います。


展望台から倉橋島の光景
倉橋島。戦艦伊勢着底場所周辺
戦艦伊勢の着底場所はこのあたり

砲台跡
呉市内はスルー? え、それ何の話?

というわけで次に立ち寄ったのは呉市の南端。倉橋島の手前にある音戸の瀬戸公園です。

この公園には日露戦争時代に作られた砲台の一部がオブジェクトとして残っています。

舞鶴の砲台跡も同じ時期に作られたものだけあって形状がよく似ています。

公園はつつじの花がちょうど散ったばかりのタイミングでちょうど花がなかったのが惜しい。


江田島・倉橋島地図
桂浜公園近くのレストラン
前に呉に来た時といい、いなづまと縁があるな・・・

カーブミラー
そして待望の江田島と倉橋島の散策開始。

行き止まり
一筆書きの要領で可能な限り海岸線沿いの道を通り、瀬戸内の良い景色を堪能していきます。

なお写真が全然ないのは冒頭に書いたとおり夜間の星空撮影のためにバッテリー温存のためカメラ自体を使用しなかったから。

道が狭くバイクを停めてゆっくり撮影出来る場所が少なかったというのもありますが、離合箇所にバイクを停めてもう少し撮っておけば良かったかもしれない。

一筆書きで一周を終えて散策は一通り完了したので今夜の宿を目指します。

事前に倉橋島南部には「絵浜キャンプ場」と「桂浜キャンプ場」というキャンプ場が二カ所あり、どちらか景色が良くて他のキャンプ客が少ない静かな方で泊まろうと考えていました。


大浦崎キャンプ場の使用料金案内

ところが、ここで本日何度目だか分からない問題がまたも発生。

なんと宿泊予定地だった絵浜キャンプ場は昨年28年9月に閉鎖されてしまっており、これから先も使用できない状況。

また、桂浜公園にある桂浜キャンプ場も使用できるのは7月~8月末の夏期のみであり、それ以外の時期はキャンプは禁止とのこと。

予定していたキャンプ場が使えず、他の代替地がないとなると、どこか適当なところで野宿か、夜通し起きてひたすら夜景の撮影を続けるという翌日の負担が大きい選択肢を選ばざるを得ません。

スマホで情報を調べなおしたところ、倉橋島北部に「大浦崎公園」という場所があり、そこに通年オープンしている公営の「大浦崎キャンプ場」という場所があることが分かりました。

もう選択肢はないので大浦崎キャンプ場の向かいます。


キャンプ場の光景

というわけで呉周辺にある29年5月現在で使用できる唯一のキャンプ場である大浦崎公園キャンプ場にやってきました。

安く水道やトイレなどの施設も揃っており、バイクで10分も走ればスーパーもコンビニもある立地の良さで普通に考えると全く問題ないどころかかなり良いキャンプ場です。

ただ、安くて呉市内からも近く気軽に立ち寄れるキャンプ場、しかもGW期間中ということもあり人でごった返しています。

いやこれ人が多すぎだよ・・・
周囲の迷惑も考えずに奇声をあげて大暴れしている子供や夜も更けているのに大音量で音楽を流したり、花火禁止のはずなのに大声で笑いながら花火をやる輩も大勢いるし・・・

だが、選択肢がない以上はどうしようもないのでここでキャンプを行うことに。


大浦崎キャンプ場の外れにテントを張った

なるべく人が少ない場所にテントを張ってキャンプ開始。

だがまたもや問題が発生。

昼間はあんなに晴れていたというのに急に雲が広がり星一つ見えない曇天になってきました。
天気予報を信じる限りは雨こそ降らないものの、この雲が消えて星空が広がる見込みもないという。

これは星の撮影は無理か・・・


点火
キャンプ中

調理中
食事は地元のスーパーで買ってきたたぬきそばと焼き肉。

スーパーには 地元で揚がったであろう新鮮な魚介類も販売されていましたが、生ゴミを処分出来る場所がなさそうなのであえてスルー。
さすがにこの陽気の中で強烈な臭いの魚介類の生ゴミをビニールに入れて持ち帰る勇気はない。

食事が終わった後はしばらく星空が出ないか待ってはみたものの、一向に雲が切れる気配がありません。

何のために昼間必死になってカメラを使わずにバッテリーを温存したんだ・・・

それでも 諦めきれず雲が途切れて星空が現れるのを待つ。
AM1:00 まだ晴れない
AM2:00 まだ晴れない
AM3:00 まだ晴れな・・・


朝だよ

朝だよ


自然には勝てなかったよ


天候も回復する兆しがないためテントを畳んで早朝に速やかに撤収。

スマホで天気を確認すると曇天どころか雨が降る確率が高まっていたので予定を切り上げて帰ることにします。


コンクリート船武智丸

コンクリート船武智丸


安浦漁港

ただ広島を出る前に立ち寄りたい場所が一カ所あるのでそこにだけは寄っていきます。
呉市の外れにある安浦漁港。

ここには戦時中に建造された武智丸という名前のコンクリートで作られた輸送船が現在まで残っています。
現在は防波堤として再利用されて船としての機能は残っていませんが、それでも外装は残っているので元は船だったと分かります。

戦中の資源不足を何とかするためにコンクリートを材料に作られた大日本帝国海軍所属の輸送船で、戦後の物資不足の折にこの安浦漁港の防波堤として再利用され現在に至っているようです。

現在は安全のために近寄ることが出来ないため離れた場所から望遠レンズで撮影。

そしてここでついにカメラのバッテリーも終了。

この後は三原市から高速に乗り、倉敷を観光した後に家に帰りましたが、やはりバッテリー切れのために写真はありません。

写真がなくて色々伝えられなかったのと、待望のキャンプ&星空撮影が台無しになったのは辛いですがツーリングそのものは楽しかったです。

これはまた夏にリベンジするしかないか。


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