観梅のつもりだった和歌山ツーリング2020


毎年恒例ですが、今年も南部梅林に梅の花を見に行ってきました。

行ってきたのですが・・・。

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※2015、2016年度は記事を作成していないのでありません。


ドラレコから。梅の花などない
わずかに残った梅の花

2020年は気温が高く暖かかったからなのか、2月末には既に梅の時期は終了しており花はほとんど咲いていませんでした。

何も置かれていない無人販売所
せめていつも立ち寄っている無人販売で野菜だけでも買って帰ろうかと思うも、梅を見に来る観光客がいないからか何も商品が置かれていません。

ここで白菜と山盛りミカンを土産に買って帰るのが恒例行事なのに
・・・なんとか他の場所で土産を確保しないと。


梅の花がない

電車と梅の花が同時に撮影出来る絶景ポイントも今年はこの通り、花がなく枯れ木ばかりの寂しい光景です。

2019年にここを訪れた時には望遠レンズは自宅に置いたままで花撮影用の中望遠で無理矢理撮影したために中途半端な出来に終わってしまいました。

そのため今年はリベンジのつもりで望遠レンズを持ってきて備えていたのですが、肝心の梅の花が咲いていないのでは意味がありません。

撮り鉄ではないので別に電車の撮影に拘りはないので、仕方なく来年への期待を込めて今年は線路だけの撮影です。


みなべ町の海岸

このまま梅のないみなべにいても仕方ないので名所を探して移動することにします。

2019年は東回りで串本、新宮から熊野本宮経由で帰宅というルートだったので、今年は別ルートを通ることにします。

選択肢は二つ。
気温が低い田辺町山間部の梅林には梅の花が残っている可能性にかけ、そのまま紀伊半島山間部を北上して突っ切る高野山ルート。

もう一つは紀伊半島を時計回り、西の沿岸部を進んで北上するルート。

海か山か

悩みましたが、山間部の梅も終了していた場合は目も当てられない結果になってしまうので、今回は無難に時計回りの沿岸ルートを進むことにします。

この選択が吉と出るか凶と出るか。

ナビは目的地で現在地表示のみ、道路標識と看板、案内板だけを頼りに進む気まぐれツーリングの開始です。

印南町地図
印南町役場近く

みなべから国道42号線を道なりに西に進み、印南町に差し掛かったあたりで妙な形の橋が見えてきました。

「あれはもしや、カエル大橋!」

カエル大橋
和歌山の観光ガイドやバイク雑誌などではカエルに見立てたデコレーションがされた鉄橋は名所として度々紹介されていたものの、印南町に立ち寄る機会がなかったので今まで訪れたことはありませんでした。

また、実際にカエル大橋を見るまで存在自体が記憶から完全に消えていました。

この機会を逃すといつ来られるか分からないと思いましたが、あまり遠すぎると周囲の建物に邪魔されて橋が見えず かといって橋の近くにはなかなか良いポイントが見つかりません。
しばらく周囲をグルグル回り、それなりに良い撮影ポイントを探して記念撮影。


美浜町地図
美浜町の県道187号線

カエル大橋の撮影後は海から遠い国道42号線から離れて御坊市美浜町の県道に入ります。

しばらく道なりに進むと道路の脇に「日ノ御崎灯台」「日の岬パーク」の案内が見えてきました。

そういえば日ノ御崎灯台も日の岬パークも名前は聞いたことはあるものの行ったことはなかったなと御坊市から離れて美浜町に。
日の御崎公園線
昨年の台風の被害から完全に回復していないのか、あちこちで工事が行われていました。
工事渋滞でなかなか思ったように進まない。


それでも市街地から離れて民家も商店もなくなると、車の通行は減り、一気に走りやすくなりました。

良い景観と海沿いの綺麗で快適な県道187号線(日の御崎公園線)を通って日ノ御崎灯台を目指します。


かつてのケーブル駅
国民宿舎跡

日の岬パーク駐車場
県道の行き止まりである日の岬パークまでやってきましたが、そこは完全に廃墟と化していました。

かつてのケーブル駅やケーブルのレールも倒壊間近で今年に強い台風が来たら耐えられないんじゃないかという気もします。

隣接している国民宿舎も長い間営業していない模様。

昔は和歌山の日の岬はそれなりに有名な観光名所だったらしいのに、一体何があったんだ。


日ノ御崎灯台

日の岬パーク跡からの景観
さすがに日ノ御崎灯台だけは灯台としての機能があるからか現役でした。

記念に一枚撮影。

灯台以外の場所は立ち入り禁止で見て回れるところもろくになく、ここに留まり続けても意味はなさそうなので次の目的地を目指します。


由良町地図
由良町海岸

美浜町、日高町を抜けて由良町へ。

時間もちょうど12時なので昼食を取れる場所を探すために道の脇に何か食堂がないか探していると、海岸沿いに奇妙な物が干されているのが目に入りました。
謎の海藻が干されている
サンマやアジやワカメが干されているのは見たことがありますが、謎の海藻が干されている光景は初めて見ました。
干しあかもく
スマホで検索してみるとこれはどうやら「あかもく」という海藻で、最近ではその栄養価に注目されて地元の新たな観光資源として注目されているようです。

そういえば鉄腕DASHでTOKIOが食べていたのを見た記憶が


あかもくのポスター

道の駅白崎海洋公園
せっかくなので「あかもく」料理が食べられる場所を検索したところ、最寄りの場所として道の駅白崎海洋公園の食堂が案内されたので、早速やってきました。

目当てのあかもく丼を注文。
あかもく丼
食べやすいサイズに刻んで茹でたあかもく、卵、大葉をご飯の上に乗せて醤油をかけただけのシンプルなどんぶり。

歯ごたえといい独特の粘りといい、食感としては同じ海藻であるメカブに近いのかな。
なかなか美味しい。


湯浅町の街並み
倉庫

角長の醤油蔵(裏から)
昼食を済ませた後は自宅への和歌山土産を購入すべく醤油で有名な湯浅町にやってきました。

小豆島の醤油蔵ではうまく撮影を出来なかったのでそのリベンジの意味もあります。

最も大きな角長の駐車場にバイクを停めて湯浅の街を歩いて散策します。


雛人形
道成寺と書いてあるから多分清姫か

立派な雛壇
この時期の湯浅町ではちょうど町雛巡りが開催されていました。

何年か前に奈良の高山町を偶然訪れた際にも町雛巡りが開催されていたのを思い出しました。
他にも大阪の富田林や滋賀の日野町などでも開催されているらしいので、もしかして知らないだけで関西では意外とメジャーなイベントなのかな?

醤油蔵と昔の街並み(と土産の醤油)目的に湯浅にやってきたわけですが、町雛巡りまであるとは嬉しい誤算でした。

立派な雛壇や綺麗な雛人形も多く見どころたっぷりでした。
道成寺と書いてある雛人形は多分清姫。
種火周回ではお世話になっています(何の話)


土産の濁り醤

角長
醤油の資料館などを一通り回ったあとは自宅の土産の醤油を買っていきます。

刺身専用や卵かけご飯専用など用途限定品や大きなサイズの醤油はおそらくなかなか使いきれずに風味が落ちてしまうだろうと考えた結果、手ごろな値段とサイズのこの濁り醤を購入。

流石にこれだけだと自宅の土産として寂しいので、路地の無人販売で売られていたミカンなどを追加しました。

この後は海南、和歌山、大阪と北上してこのツーリングは終了。
梅を見ることは出来ませんでしたが、代わりに色々楽しい体験が出来て結果としては良いツーリングでした。

ただ来年こそは梅の花を・・・


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